恋人のお見舞い

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紅葉とは一年の時に知り合って、それからすぐに付き合い始めた。しかし、半年もしないうちに入院生活を送るようになってしまい、今では紅葉のお見舞いが俺の日課である。 「それに汗かいたからちょっと匂うし…」 「ぜんぜん気にならないよ?」 「俺が気にするの」 「そう?」 きょとんとした紅葉。 「もう夏だから。少し歩くだけで汗だくだよ」 「う~ん、そっか…。私は外に出ないからあんまり季節感ないんだよね」
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