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―8月11日 午前より ―
俺はとある和菓子処に待ち合わせをしていた。
店に入れば、月詠円、花村梓、夏希姉妹、雨宮享がいた。
「早いな、もうみんな来てたのか」
「お前が遅いんじゃないのか?」
目を細める享に梓はケータイの時計を享に見せる。
「ジャスト11時、歩らしいわ」
「俺らしいって何だよ?」
ふふん、と笑い夏希が口を開く。
「気にしない、気にしない♪」
「あのなぁ…」
「で、でも紅葉は来るんだよね?」
と、円が話題を変える。
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