2250人が本棚に入れています
本棚に追加
あのあと
健からのメールや電話が続いたが、全部無視して携帯の電源を切った。
【もう何も分かんない…】
家に帰るなり自分の部屋へ行き、ベットに横になった。
健が告白してくれた日のこと
今までの思い出
今日の出来事…
それらを思い出すと涙が溢れ出てきた。
これからのことなんて分からない…
今はただ涙が止まらない…
【もう終わりなのかな…】"別れ"が美咲の脳裏をかすめる。
…あれからどれくらい経っただろう。
美咲はお母さんの起こす声で目が覚めた。
どうやら泣きながら眠ってしまったらしい。
『美咲~お客さん!!』
【誰だろ…】なんて思いつつ
寝起きの目をこすりながら
鏡を見て髪型を整え
玄関へ向かった。
美咲『健…』
そこに居たのは健だった。
健『今日見たのか?あれは違うんだよ…言いたいコトがあるから来て!!』
と強引に美咲の手を引く。
近くの公園まできた二人。
しばらくの沈黙のあと
健が口を開く。
健『違うんだよ…』
美咲『何が違うの!?私、はっきりと見たのよ!?』
健『だから…』
美咲『言い訳する気??』
健『俺の話聞けよ!!!』
美咲『浮気でしょ??最っ低。』
健『だから違うって!!』
美咲『言い訳とか聞きたくないから。サヨナラ。』
健『おぃっ!!待てよ!!!』
…そして冒頭に至る。
最初のコメントを投稿しよう!