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「此処にカイは住んでいますか?」
「カイ?」
何で俺は実家に帰って早々チビに話しかけられなければならないんだ?それよりカイって誰だよ?
「そんな名前のヤツは知らない。人違いだ」
しかしチビは俺の袖を掴むと家を指差した。
「カイの匂いがする、嘘は駄目」
「嘘はお前だろ」
振り払おうとして腕を横に降るとチビは壁にぶつかり気絶した。
「おっおい?…マズイ、兄貴に怒られるι」
俺はとりあえずチビを客間に寝かせることにした。
「あのチビが変な事言うから…いや怪我をさせたのは俺、責任は俺にある…兄貴に何を言われるか」
考え込んでいるとチビの髪が銀色に変わった。
(この姿はまさか…)
「ただいま」
「ただいま~♪」
「おかえり兄貴…」
「榊?」
兄貴は俺の姿を見ると驚いていた、仕方ない俺は高三で全寮制に通っている、実家に帰るのは休みの日だけ。
「久しぶりだな榊、そうか受験生だったな」
「それより誰?」
兄貴の横にはチビと同じ銀髪の青年が立っていた。
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