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「…あ~ぁ、シル我が儘は駄目だよ」
結局俺は血を吸われ倒れた。
「大丈夫か榊?」
「なわけないだろ。あのチビ沢山飲みやがった」
そのシルは向かいのソファで寝てるし最悪だ。
「体調不良で悪いが今日はどうした?」
「…大学、兄貴と同じとこ受けるんだ。真理も同じ大学を、後試験休みの間に退寮の準備もあるから兄貴に相談しようと」
「そっか、俺の車で荷物運ぶか?」
「お願いします」
俺は寝ているシルを見た。
ヴァンパイアには良い者と悪い者がいて、悪い者が兄貴に気付いたら何をするか分からない、その時は両親には悪いが兄貴に話すしかないな。
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