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四人で住みはじめて最初の春が訪れた。
仁と榊は大学へ、シルは仁の不思議な人脈で小学校に行くことになるだろう。
「カイ~。この漢字って習う?」
「どうだろう?でも予習は大事だから頑張りな」
洗濯物を干しながら俺は空を見上げた。
昔は太陽の光はヴァンパイアにとって毒と聞かされていたが、俺が産まれた時代には既に平気なヴァンパイアが沢山いて、シルを見つけた時代は人間と契約すれば人間と同じ食生活を送れた。
ほとんどのヴァンパイアは人間に近くなっていた…でも血を吸わなければ死を迎える事とヴァンパイアの王に逆らってはいけない事は変わらなかった。
そして俺はいつかシルにも教えなければならないだろうハンターの存在を。
「ただいま」
「おかえり二人とも」
「シルにおみやげ」
最初は反対していた榊も三対一に負け今は俺とシルと関わるようになった。
「何?」
入っていたのは女物の衣類だった。
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