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「最初はホームステイのカイとシルって話しになって携帯の画像を見せたら女子がくれたんだ」
「だが女物をカイに着せるわけにはいかないからシルにおみやげってわけだ」
シルは大きい服を見て成長しない自分に表情が暗くなったが榊に頭を撫でられ喜んでいた。
「良いよなシルは二人に可愛がられて」
俺はシルに抱きつき髪の毛にリボンをつけた。
「お兄ちゃんが三人もいるのは複雑かな」
「お姉ちゃんが欲しいの?」
しかしシルは首を横に振った。
「逆に頼りになる三人だから嬉しいよ」
「お姉ちゃんで思い出した。今日真理が家に来るんだ」
榊は真理の名に驚き俺とシルに「二階に行け」と言った。
「どうしたんだ榊?」
「兄貴も真理が来るなら言えよ。まずいんだよ二人を会わせるのは」
榊の必死さから冗談で言って無いのだろうと俺はシルを連れて二階に上がった。
数分後、女性の声が聞こえた静かにしていると匂いがした。
悲しい匂いだったから俺は察した。
(真理って奴は……)
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