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「ハンターだからと家を壊していいわけないだろ」
「私はヴァンパイアを倒さなければならない」
「何でだ?」
「結城兄さんはヴァンパイアと一緒に消えたと聞かされた。私はヴァンパイアを殺し兄を取り戻す」
「だから無害なヴァンパイアも殺すのか?」
「無害はいつか害になる、榊も同じ考えだろ?」
榊は顔を横に向けて何も言わなかった。
「そうだな俺とシルはヴァンパイアだ。人間の血を飲まなければ死ぬ…だが仁は俺の契約者だ、一生守ると契約した以上死ぬわけにはいかない」
「契約?」
真理は仁の首にある紋章を見ると溜め息をついた。
「永遠のイケニエか、なら殺せないな。だが小さい方は契約していない」
真理の視線がシルに変わった。
「…俺が契約したら殺さないんだな?」
「何を言ってる?契約したら結婚も出来ないんだぞ。この小さい子供に生かす価値があるのか?私には理解出来ない」
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