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「確かに一生をヴァンパイアと過ごすのは嫌だと思っていた。だがシルは俺の血を遠慮する程しか飲まなくなった、兄貴より長くシルといる時間が増えた。もうカイもシルも家族なんだ。だから契約しても良い」
「…仁と違って頭の使い方が良いと思っていたが榊も間違った人間か」
「私は榊と契約しないよ?だって体は子供だしカイ達の負担は嫌♪」
シルは笑顔で言うと真理の前に立った。
「お姉さんはヴァンパイアが嫌いですか?私は人間が好きだよ♪だって榊達みたいな優しい人間もいるから」
「私は…」
「お姉さんは本当はハンターの自分が嫌いなんでしょ?だって攻撃をしない私を切傷だけで殺そうとしないもん♪」
シルの言葉に真理は立ち上がった隠してきた感情を指摘されたから。
「でも兄を取り戻す方法は…ヴァンパイアを倒せって」
「私も一緒にお兄さんを探してあげる、だから無理はしないで」
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