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涙は浄化の力と誰かが言っていた。
真理の涙は心の何かを浄化したのだろうか?。
「今日は帰る。もし害と分かれば再び倒しに来ます。誰にも二人のヴァンパイアの事は話さない」
真理は二本の棒をテーブルに置いた。
「念の為置いていく」
「何の棒だ?」
「獲物の腕輪だな、別のハンターが狙わないように付けられるんだ。付けたら最後、ハンターを倒すかヴァンパイアが死ぬまで取れない」
「付けるかは二人が決めなさい。私は二人を少しは認めた、だから私の獲物になれば殺されずにすむ」
玄関まで見送ると真理は仁を指差した。
「裏切りの血を持つ仁。もっと強くなりなさい、人間とヴァンパイアを変えられるのはお前だけ、逆に人間とヴァンパイアのどちらかを生かすも殺すもお前だけだ」
「真理っ!」
榊は焦ったが俺は理解していなかった、まだヴァンパイアには秘密があるのかと。
(此処にケイ姉が居たら分かったのだろうか?…いや、どんな奴でも仁は俺の契約者だ)
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