ヴァンパイア

加村仁

「何？」

「男でも婚儀出来るか確かめる」

「何言ってるんだ。俺は、そんな趣味はない」

「俺も無い！だからと言って受験生の仁をこのままに出来ない」

「何で受験生って？」

　カイは、俺の刻印にキスをした。

「一応、吸う人間の情報は、調べてる名前も本当は知っていた」

　刻印が赤く光り出した。
　そして、カイの心臓のあたりも赤く光っている。

「婚儀は、同性でも出来るようだな。どうする？俺と結婚してハーフになるか仁？」

　カイは、上着を少しあけ光っている刻印を見せた。

「俺の刻印は、何があっても相手を死ぬまで護る刻印。婚儀が終われば刻印が残る」

「男同士で結婚？法律が許さないぞ？」

「ヴァンパイアには、法律はない。昔は、沢山あったが進化が消した。嫌なら俺は、待つよ！受験が終わった時にまた来るから」

　カイは、少し震えていた。

「カイは、それまでの二ヶ月どうするんだ？」

「……他の人間の血を飲んだら吐くから、断食かな」

　俺は、震えるカイのてを握った。