3時間目

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今まで一人でギター弾いてるだけでわからなかったが あの子と一緒だとわ なんか意識しちゃう… 今まで一人だけだったから余計に ボケッと一人で放心してると その孤独を奪う言葉が 『斎藤はどんな髪がタイプ?』 いきなりその話題かよ!! ってか近いし 俺は今までアキとしかまともに話した事もなかった 『肩にかかる位かな』 なんて答えて一問一答が続いた あっと言う間に授業が終わり いつの間にか家にいた 夜にふとあの子を思い出しては 一人で笑ってる自分がいた 『俺あいつの名前知らないじゃん』 同じ学年の子・同じ選択授業の子 それが俺の知ってるあの子の全てだった
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