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そしてまた選択授業の曜日になった
アキとは別々だから一人で音楽室に向かってると
『斎藤!!どぅ?』
後ろから聞きたかった明るい声が聞こえた
振り向くとそこには
長かった髪を肩にかかる位に切ったあの子がいた
『お前どぅしたの?』
『イメチェンだよ、どぅだぃ?』
内心すげぇ可愛いと思った
アキがいるのに一目惚れな気分だった
『良いんじゃない』
なんて曖昧な返事でごまかした
その日は授業もそこそこに俺はあの子と恋だの愛だの語り合った
話してる時は名前を知らない事なんか関係ないくらいに打ち解けてしまい
名前を聞くことは出来ずじまいだった
そんな事を何週間か繰り返した
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