4時間目

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アキといる時間は落ち着いた時間だった 俺の事をよく理解してくれてたから 余計な背伸びしなくて良かったし 普段通りの俺でいれた 週に1回の授業で話すあの子といる時は 背伸びしまくってた クールぶったり 興味があるのに名前すら聞かなかったり そんなぎこちなさが程よく居心地が良かった 今まで学校ではあまり笑わなかったが あの子にあってから笑うようになった クラスにも少しだけ入れる隙間を見つけた 男友達もできたし なぜか女友達もできた 恥ずかしかったけど 友達にあの子の名前聞いてみた 中澤明美(ナカザワアケミ) それがあの子の名前だった 一生忘れることのないあの子の名だった
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