序章

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「おはよー!陽菜ぁ♪またあんたが最後よ!この寝ぼすけ♪」 村娘の日課はどこも似たようなものでこの時間帯はほとんどが洗濯をしている 「これでも私にしては早く起きたのよ」 今日は変な夢を見たせいでいつもよりは早く目が覚めたのは事実 しかし、それでも他の子は太陽が昇る前から起きているので陽菜は比べ者にはならない 「はいはい!あんたは寝過ぎなのよ!?今日が何の日か忘れてるんじゃないでしょうね?」 「忘れるわけないじゃない!私が一人前になる日なんだから!」 私の村では18の誕生日を迎えた者に1人で森に入らせ妖怪を従えて戻って来るという儀式がある… 私の村はそのような不思議な力…陰陽道に似た力を持っていることから【妖の村】と呼ばれている…
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