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カツ‥カツ‥カツ‥―――
ここは図書館。
この国で一番大きな国立図書館――
燃えるような赤髪を後ろに結っている。
帽子を深くかぶっているため、顔は見えないが、シャツにベストにズボンを身につけているため、男だろう。
「…ちょっと君!!
駄目だよ、ここは国立図書館なんですよ!
君の様な人が来る場所じゃない」
廊下で警備員が慌てて男に駆け寄った。
「うるさい」
男は懐から銃を取り出して警備員に向けた。
周りにいた人々がざわめきあう。
その騒ぎを聞き付けたのか、他の警備員が3人、走ってきた。
男は「ハァ」とため息をつくと、パチンと指を鳴らした。
すると、全身黒の服を来た4人が男の後ろから現れた。
黒づくめは警備員をがっちりと羽交い締めにした。
男は冒険ものの本が収められている部屋に入った。
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