19人が本棚に入れています
本棚に追加
バルコニーに来ると、鏡の手を外して溜め息を吐いた。
真也「お前も大変だなあ・・・。」
鏡「ため口?」
真也「ああ、別に構わないでしょ?」
何時も見せている様にニコニコ笑いながら鏡を見た。
心なしか、顔が赤い様な気がするが・・・気のせいか?
少し夜風に当たってのんびりしていると、一人の男がやってきた。
軽く髭がカールしていて、髪は白髪、杖を軽く突きながらやってきた。
鏡「・・・父上」
父上「鏡、何をしているんだ?ここにいないでさっさと相手を決めて来なさい。」
それは、違う人が聞いてもすぐに解る。
命令だ。
それを聞いても鏡は何時もの態度を変えず、言った。
鏡「もう既に決まっています。」
最初のコメントを投稿しよう!