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あれから何年たっただろうか。あの赤ん坊はというと城で暮らしていた。
ナァーシャと名付けられ姫として育てられている。
だが姫として愛されているわけではない。
王様、ナァーシャを連れ帰った男がただ自分のために役立つようにと教育などはきちんと受けさせているようだ。
彼女はなかなか頭がよく顔もスタイルもよく育っていった。
この王の思惑どおりに!
「ここまで可愛く育つとは拾ったかいがあったというものだ。
これでこの国はもっともっとデカクなるぞ。
お金がかかったぶんだけの働きはしてもらわねばな」
フッ!ハハハハッ!
ハハハハハ…
不気味な笑いが城の奥、王の間で響きわたっていたのは城にいたものは皆聞いただろう
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