第1章 逃げちゃえ~

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━昔から嫌だった…! 拾われて育ててもらったのだからと、自分に自分で言い聞かせてきた。 そぅ私は赤ん坊の時に、この国の王シェルアートに拾われたのだ。 そして、『ナーシャ』と名付けられた。 普通、一国の王ともなれば情け深く良い人だから、捨てられた私をココまで育てきたのだと思うだろう。 でも、違う。 あの人は、私を道具としか思っていない… 国を広げるために私を使っているだけ。 自分で言うのもどうかと思うが私は昔からまぁ可愛いほうだった。 どのくらいかというと各国の王子と少し話しただけでナァーシャに夢中になってしまうほどにである。 その為よく国のためと言われて各国の王子たちと会っていた。 それでも… それでもしょうがないと…自分は拾われたのだからとそう思っていた。 あの日までは━━・・・・
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