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━昔から嫌だった…!
拾われて育ててもらったのだからと、自分に自分で言い聞かせてきた。
そぅ私は赤ん坊の時に、この国の王シェルアートに拾われたのだ。
そして、『ナーシャ』と名付けられた。
普通、一国の王ともなれば情け深く良い人だから、捨てられた私をココまで育てきたのだと思うだろう。
でも、違う。
あの人は、私を道具としか思っていない…
国を広げるために私を使っているだけ。
自分で言うのもどうかと思うが私は昔からまぁ可愛いほうだった。
どのくらいかというと各国の王子と少し話しただけでナァーシャに夢中になってしまうほどにである。
その為よく国のためと言われて各国の王子たちと会っていた。
それでも…
それでもしょうがないと…自分は拾われたのだからとそう思っていた。
あの日までは━━・・・・
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