第1章 逃げちゃえ~

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その日ナーシャは、城の南側にある自室にいた。 彼女の部屋は、とても大きく立派な部屋だった。 部屋には大きな窓があり、そこからテラスに出て海が見ることができるという絶好のロケーションである。 王に娘とも認識されずに道具扱いを受けているのに、なぜ立派な部屋なのか?? それは… もちろんたまにやってくる各国の王子たちの為。 言い方は悪いが、 王子たちをたらしこむためには姫のお部屋で ゆっくりと話すのが一番なのだ。 それなのに姫の部屋が 粗末であっては困るというだけの理由でしかない。
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