第1章 逃げちゃえ~

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彼は知らない。王によって道具扱いをうけていることを…。だから言えない! 「っ俺は…」 -トントン 「ナーシャ様、国王様がお呼びです。至急応接間にこられるようにとのことです」 「わかったわ。ちょっと行ってくるから」 来たッ! とうとう動きだしたみたいね さっきライは何を言いかけたんだろう 気になるけど今は あいつとの戦い?が先ね ━━━━… 応接間にいくと、すでに義父が待ちかまえていた! 「おぉ!よくきたな。ナーシャ♪」 何それいつもは見せない笑顔なんてみせちゃって…キモッ! 「お父様、おはようございます。今日はどのような用件でしょうか?」 「うむ。今日はな… お前の結婚相手について話そうと思ってな。 隣国の第2王子であるルーク王子がお前の結婚相手だ。良いな?」 はぁあ? 信じられない!私はまだ17歳なのに結婚しろって!? しかも一応『良いな?』ときかれているものの拒否権はないも同然である。
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