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輸送ヘリに揺られながら、眼下に見下ろした〈逆さまの隊旗〉を、俺は、懐かしく思い出していた。
「…開発部門か。」
俺は、思わず呟いていた。
「えぇ、随分色んな兵器を手掛けましたよ。
装甲機動騎兵部隊の、スナイプ・レーザー・システムだって、一番最初に撃ったのは、私ですからね。
…勿論、テスト・フィールドに於いてですが。」
今のところ、浮遊型の大型キメラに対して、最も有効な、防疫軍の虎の子兵器だ。
「しかし、敵も進化している…。
どういう理屈か分からないが、あの大出力レーザーを、完全防御するタイプのキメラが現れたらしい…。
例の『死神部隊』…。
あの部隊ですら、壊滅的ダメージを受けたらしい…。
インスマウスや、中型キメラにも、進化の可能性がある。
これから、ますます厳しくなりますよ、前線は…。」
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