空白

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「此処だけの話ですが、装甲機動騎兵を、遥かに凌駕する、ヒト型兵器の開発が進んでいます。 装甲機動騎兵は、確かに多大な戦果を上げましたが、本来、中型キメラまでが、その戦闘対象でしょう? 配備は進みましたが、クトゥルーの進化のスピードに、いささか遅れを取っているのは否めませんね。」 俺は、装甲機動騎兵の、最初の招集メンバーの一人だったが、訓練内容の結果如何で、上級機種専属パイロットへの昇進が、ほのめかされていた事を思い出した。 『俺達の』艦で、ハンガーの奥に眠っていた、開発部門の試作機。 司令官であるルナが、運用テストさえ許可を下ろさなかった『埃だらけの最高機密』。 「今度は、対大型キメラ兵器です。 本当の決戦兵器ですよ? 今度こそ、前線の戦況は激変します!」
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