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罠の臭いがプンプンする。
暫しの静寂の後、聖堂の扉が大きく開かれて、声の主らしい男の姿が、ボンヤリとしたシルエットを現した。
…胡散臭ぇ。
試しに、空になった薬夾を、シルエットの前に転がしてみる。
!!!!!!!!!!!
サブマシンガンの連射音だ。
…やっぱり。
辺りには硝煙の香りが漂い、ポイント・レーザーの赤い線が、宙を交差する。
…暗視機能付のアイメタルを使ってやがる。
俺は、首を竦めて溜め息をついた。
やれやれ。
!!!!!!!!!!!
居場所を知らせてしまうリスクはあるが、ベンチの陰から立ち上がって入口に向かってハンドガンを連射。
手応えは薄い。
反応の良い連中が、体勢を崩しながらも、マシンガンで反撃に出る。
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