流転

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転がった姿勢から、壁を蹴って向きを変え、一列分だけ後退。 俺の居た位置に、敵のサブマシンガンが集中する。 予測射撃か仲間への援護か。 負傷者を引きずるようにして、建物の外へ後退する気配がある。 まず二人。 外にサポートが二人として、侵入者6名。 向かって左側が2名。 右側に4名。 右側の4名は、恐らくツーマンセルで二組に別れるだろう。 銃声の位置から、右側後方がバックアップ。 別の一組が、有利な位置へ移動中。 恐らく、右側の壁沿いを前進して、後方の二組の死角をカバーするつもりだろう。 …呆れる程、セオリー通りだ。 俺は、ベンチの下を潜り抜けて、もう一列後退。 一旦、気配を断つ事に集中する。 自らの気配を断ちつつ、敵の気配を探る。
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