流転

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弧を描いて、俺をトレースする射線を迂回しながら、ベンチすれすれに発砲を繰り返す。 「っ…!」 「がぁっ…!」 右側に回り込んだチームにHIT! へっ! ざまぁみやがれ。 俺の脳内にファンファーレが鳴り響く。 唇を歪めて、中央通路へと躍り出す。 目眩撃ちの援護射撃が、頭上すれすれを掠めるが、構わず方向転換。 ベンチを踏み台にして、空中へとダイブする。 ベンチの陰に身を潜めた、二組の位置を確認しながら二発。 急激な方向転換と、予想外のトリッキーな動きに、敵の射線はついて来れない。 俺は、回転する視界の中、アイメタルを砕かれて、後方へと吹き飛ぶ追跡者の姿を見た。 躯を丸めて、ベンチの座面に着地する。 受け身の要領で、後方へと回転しながら、体勢を整えた。
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