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気を取り直したかのように、中央通路の二人が、距離を詰めてくる。
撃ち漏らした敵も、猛烈なスピードで前進してくる。
躯をひねって、床へと躯を落とす。
同時に、両脚で床を蹴り飛ばして、壁沿いの通路へと上半身を投げ出して、引き金を引いた。
!!!!!!!!!!
連続三射。
「がぁっ!」
前進して来る敵の、膝を撃ち抜いた。
膝を割られ、ダッシュの勢いのまま床に転がった所に、容赦なく二発。
怨むなよな。
頭を撃ち抜かれ、どす黒い飛沫を床にぶちまける黒スーツ。
血の臭いが、辺りに漂った気がする。
中央通路の二人が、味方の死を見て頭に血を上らせたらしい、殆ど乱射に近い発砲を繰り返しながら、全力で距離を詰めに入る。
バーカ。
俺は唇を歪めて笑った。
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