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姿勢制御システムが、各部のスラスターを総動員して騎体を安定させようてするが、ホバー走行状態で乱れた体勢は安定を取り戻すのに時間がかかり過ぎる。
…スパイク!
思い切って両脚のスパイクを展開し、スタビライザーを頼りに着地する。
!!!!!!!!!!!
爪先とヒールブロックのスパイクアイゼンを使ってブレーキ。
膝と股関節に架かる負荷は、想像を絶して大きく、人工筋肉と可動フレームが軋みを挙げた。
左脚のアイゼンが岩盤に食い込み、騎体を静止させた時には、目前に多脚砲台のシルエットが迫っていた。
!!!キュンッ!!!
至近距離からの発砲。
キメラ達の生体レーザーのように、閃光が辺りの景色をネガフィルムのように反転させた。
とっさに突き出した左腕のベイルに、凄まじい衝撃が疾った。
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