騎体

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退屈な市街戦闘に飽きていた俺は、唇を舐めながらスラスターのアクセルを踏み込んだ。 !!キイィィィィィン!! ドンッ。と、衝撃が騎体に疾り、砂煙を巻き上げて騎体が浮き上がった。 爆発的な加速がコクピットを軋ませる。 射出時と同じ加速。 全開フルブーストだ。 右腕のビームライフルを歪んだベイルにロックし、代わりにロングスォードをメイン兵装にセレクトする。 どうやら俺は、射撃やスナイピングよりも、実剣による肉弾戦の方が性に合っているらしい。 瞬時にトップスピードに乗った騎体は、真正面からエアタンクの群へと突入した。 長大な剣の重さに、騎体の加速と重量を載せて、分厚い装甲を叩き斬る。 !!!!!!!!!!! ショックウェーブを遥かに超える衝撃が、真空の刃を伴って大気を切り裂いて刀身から放たれた。
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