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まるで焼き菓子のように砕け散るエアタンク。
ぱっくりと開いた装甲の傷は、ナイフを入れたバターのように滑らかで、実剣による攻撃の威力を物語っている。
!!!!!!!!!!!
太刀筋を返して二機目を粉砕し、三機目を目掛けてジャンプ!
エアタンクの制御系が、狼狽えた新兵のように定まらない照準で弾幕を張り、今更ながらのスモークを噴出するが、俺の騎体は、地を這うスモークに影を落としながら、ロングスォードを上段に構えて落下姿勢に入っている。
!!!!!!!!!!!
ギィンッ。と、けたたましい金属音を挙げて火花が散る。
エアタンクの特殊装甲が真っ二つに裂け、ショートした電流が青白く弾けた。
まるで吹き出した血潮のように見える。
スラスターを逆噴射し、スピードを落としつつ、剣を振り払う反動でターンして着地する。
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