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巨大な光点の一つは動いてはいないが、二つあった筈の光点の片方が消えている。
…どこだ?
思わず身構えた所に、巨大な陰が陽光を遮り、俺の頭上へと跳ねた。
でけぇ!
質量も威圧感も多脚砲台の比ではない。
俺の騎体の三倍近い大きさのシルエットから、閃光のように繰り出される白刃。
訳の判らないまま、右腕のロングスォードを繰り出しのは、恐らく本能的な反射だったろう。
!!!!ギリッ!!!!
火花を散らして、相手の攻撃をはねのけるが、騎体の人工筋肉は、重い衝撃によって軋みを挙げている。
スラスターのアクセルを踏み込んで、全速力で移動。
巨大な影との間合いを稼ぐ。
!!!!ズンッ!!!!
大地を揺るがせ、巨大な影が地上に降り立った。
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