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一面に広がる畑、牧場。
藁葺き(わらぶき)や木製の家が建ち、周りは深い森に囲まれている。
そののどかな村の中心で…
「綺麗な村!」
「田舎臭いだけだ」
「またシルバはすぐに文句を言う。クリアタウンだって田舎じゃん」
「…しかし緑の村グリーンタウンとはそのままな名前だな」
「…無視かよ」
漫才をしている二人の青年がいた。
「じゃあ、あのユリアをさらった男がどこにいったか、情報収集するぞ」
「うん。じゃあオレはあっちの方の人でシルバは…」
「何言ってるんだ。ボクはここで待ってる」
「…何でだよ」
「2日も歩き続けて疲れたからだ。お前が行け」
シルバがワガママを言い出すと長くなることはガンが一番よく知っている。
納得はいかないが、今は一刻を争う時だ。ガンは溜め息をつき一人情報収集へ向かった。
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