ミサ君誕生

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私の名前は高嶺昇(タカミネノボル)科学と甘味をこよなく愛する41歳独身じゃ。  数ある甘味の中でもアイスクリーム(バニラ味)は格別で、ガバッと口に頬張った時のキーンとくる刺激!その後に拡がるバニラの香りに酔い痴れる感覚!とろけながら喉を通り抜ける快感!  確実に翔べる! 近所からは『甘党のマッドサイエンティスト』と後ろ指を指されているが、糖分と科学は切っても切れない関係にあるのだ。 まったく!科学の何たるかも判らんクセに失礼な。特にマッドとは何事か! まぁいい。今度も凄い発明をするからな、指でも咥えて見ているがいい。 今回は、全人類の主に男性諸君あこがれのメイド型アンドロイド略してメイドロイドじゃ。 某車製造会社や家電メーカーが試作している、カクカク動くロボもどきとは一緒にしないで欲しい。 強化セラミック骨格、人工筋肉、エコ内臓機関、つるすべバイオスキン標準装備の完全人型アンドロイド。 顔型、体型、髮、服はオプション! なお、性欲処理用機能は要相談(金額次第)だ。 どーじゃ!欲しいだろ! 作品1号は既に、ほぼ完成しておる。  ちなみに顔と体格は、姪の未紗を参考にした。中〇生だが実に可愛い。  名前も「ミサ」と、同じにしてみた。  時折遊びに来ては「おじ様、新しい服が欲しいの。」などとおねだりする未紗。  あぁ、ミサ君が毎日アイスクリームを持ってきてくれたり、食事を作ってくれたり、風呂で洗ったり洗われたり… おっと!  …残りは脳の部分なのだが、これも対策済みじゃ。  データベースには助手だった故鈴木君(当時12歳IQ180)を採用。 リアリティを出すため、近所の娘(21歳家事手伝い)が寝ている間に、脳波を採集しまくってデータ化した物を用意した。 この娘は、年に何回かコミケと呼ばれる所に行き、コスプレで人気があるらしい。  また都内のメイド喫茶でバイトをしている情報もあり採用した。 では早速、全データをインストール開始。 終了まで7時間程掛かるので、しばらく寝るとしようかのぉ。 完成の暁には、完ぺきなる助手メイドが手に入る。 大量生産も夢ではない。 イイ夢が見れそうじゃ…
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