一万年と二千年前から

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遊びに行きたい!と騒ぐリュウタに付き合って近くの公園に来たのは一時間も前で 「リュウタ、もう帰ろうよ。」 僕が何度目になるかわからない帰宅を促す言葉を口にすれば漸く帰る気になってくれたらしいリュウタが立ち上がり、歩み寄ってくる。 それを視界の隅に移すと僕も寒さのせいか早足で歩き出して 「待ってよ、亀ちゃんっ」 後ろから小走りになって追いついてきたリュウタに片手を取られた。 そのまま指を絡めるように…所謂恋人繋ぎで握りしめられてしまえば寒さのせいか繋いだそれを解く気は起きなくて 「あれ、いいの?繋いでても」 嫌がられるかと思った。とリュウタの笑い顔を視界にいれるとわざとらしく肩を竦めてみせて 「どうせ繋ぐのを拒否した所でお前は答えを聞いてないんでしょ?」 彼特有の口癖の事を言ってやればもちろんっ。と笑むリュウタにほとほと呆れが出て零したくないため息を零した
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