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ラッピングされたデカい熊のぬいぐるみ
それを持って歩くキンちゃんを横目に見てため息を一つ
「なんや、亀の字。幸せが逃げるで?」
「もう随分と前に逃げてるよ…大体、そんなデカいぬいぐるみを買ってどうするのさ」
彼の言葉にまたため息を一つ
デカいぬいぐるみにラッピングの袋の上から触れたら彼の笑い顔が見えた
「こいつがいつも亀の字の側に居ったら寂しくないやろ?」
「馬鹿じゃないの」
彼の言葉に思わず呆れたような言葉が出た
「…そんなのなくても、キンちゃんは僕の側にいてくれるじゃない。だから寂しくなんかないのに」
小さく呟いた言葉
届いたかはわからないけど彼の笑い顔がより一層深まったように見えた
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