1・佐藤

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吉岡さん俺いなくて寂しがってるかな なんて…気持悪い事思う自分 ていうか……朝から煙草何本吸ったかな ──ブーブーブーブー… ケータイが鳴る… 着信は───吉岡さん─ 心配してかけてくれたのか 「もしもし」 わざと具合悪そうに演じる 「…さっ!!佐藤!!…佐藤!!助けてくれ!!」 !? 「吉岡さん?!どうしたんですか?!」 「ハァハァ…訳わからねぇ!!アイツが!!…あっあの女が!!」 ………あの女? 「吉岡さん!大丈夫ですか!?」 吉岡さん尋常じゃない程何かに脅えてる 「アッ…アイツが俺に…!俺に…! ……あっ! …ぁぁ… やめろ…ぉ…… ぁ……ぎゃぁぁぁぁぁぁぁァァァァぁァァァァ!!!!!」 ──っ…耳が痛い 「ちょっと!…よ…吉岡さん?!!!」 ……応答がない 深い沈黙……………… 「…吉岡さん?」 すると聞き憶えのある声が聞こえてきた 「…マダ……消毒…サレない………」  
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