◆コイビト

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―ヤバい…なんか泣きそう…。 “好き”って言って泣くって…。軽く、ヒくよね。 鼻の奥がジーンとする。 気づかれないように、そっと鼻をすする。 「あの……、その…ごめん。」 謝ってしまう、僕。 「君と、どうこうなりたいって訳じゃないから…。気にしないで。」 笑ったつもりだったけれど、 「何で、泣いてんの?」 彼に言われて、気がついた。 気がついたら、涙はとまらなくなった。 「わからないよ…。」 「泣くほど、俺のこと好きなのか?」 「みたいだ…、今気づいたよ。」 しばらく沈黙が続いた。 「俺を、幸せにしてくれるか……。」
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