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「は、はい」
少年が立ったということは、シリウス・アンシエルというのは彼のようだ。
エアリスとグレンが席を立つ彼に視線を送ると、その視線に気付いたのかシリウスが苦笑いで二人を見た。
「はは、自己紹介はまた後でね。それじゃ、先に行ってるね」
「あ、あぁ」
二人は部屋から出ていくシリウスの後ろ姿を、黙って見ていることしか出来なかった。
彼が部屋から出ていった後二人は何か引っ掛かるのか、必死に何かを思い出そうとしている。二人は考えること数分、何かを思い出したのか、顔を見合わせた。
「「シリウス、杖持ってないじゃん」」
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