第二話 「決意」

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落ち着きを取り戻しつつあるエアリスは少し不安になりながらも頷き、フィールドに入る準備が出来たことを伝えた。 「…それでは、健闘を祈る」 エアリスがゆっくりとフィールドに入ると、そこは四方を壁で囲まれた場所だった。上には観客席が設置され、そこには試合を観戦するため大勢の人が座っていた。 「エアリスー!頑張れー!!」 観客席では先に試験を終えたグレン、シリウスが彼女のことを応援をしている。 「二人とも…」 そして観客席と反対側の席には、ローブに騎士団の隊長や副隊長であるマークを付けた面々がフィールドに視線を送っている。 エアリスはそれに気付くと、緊張が彼女を再び縛りつつあった。 すると、フィールドに入った入口から聞き覚えのある声が聞こえた。 「エアリス・アルファード!自分を信じろ!!君なら大丈夫だ!!」 その声は、フィールドの入口の前に立っていたあの男だった。そしてもう片方の男は呆れた表情でその男を見ている。何故なら、試験官が私情で受験者を応援するような発言は禁止されているからだ。 「おいバン、そろそろ戻らないとまずいぞ」 「わかってる!だが、あと少し、あの子がMOBとの戦闘に入るまで待ってくれ」
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