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7月18日(土)
トゥルルル…
トゥルルル…
(ρω-)ネムイ
11時かぁ…
💤
トゥルルル…
(σ 。―)ワカッタョ デマスヨ
あき『もしもし?』
父『お父さんだけどさ』
『お母さんがもう長くないんだって』
『会ってあげて…』
心臓がバクバク言ってる
お母さんが長くない?
告知は五年だったはず
ならこっちになんて来てない!!
お腹の上あたりにもやもやしたものが胸まで行ってはまた戻ってを繰り返していた
あき『…』
父『…わかったの?』
あき『すぐ行く』
急いで東京駅まで行き燕三条まで新幹線の片道を買う
気が気じゃないってこんな感じだろうなんて思った
そんなことでも考えないと不安に押し潰されそうだった
一刻も早く母に会いたかった
燕三条駅には父と弟が二人とじぃちゃんにばぁちゃんがプラットホームで待っていた
父『行こう』
あき『うん…』
父の車で新潟のガンセンターに向かう
今は15時ちょっと前
ほんとに急ぐと寮からこんな時間で新潟に着くんだ
人目も気にせず移動は猛ダッシュ
恥ずかしいとか考える余裕もなかったけど
ガンセンターに着く
そこには点滴に繋がれた痩せ細った母がいた
母『あき…ちゃ…ん』
『お…ぉきくな…ね』
辛そうな母
(´;Д;')
声にならない細い声で懸命に話しをしてくれる
あき『前より大きくなったかなぁ😃』
『ありがとね😌』
強がりの笑顔を見せるオレ
絶対に泣いちゃだめだっ!
一時間位たったのだろうか?
今日の19時に舞台公演があり、どうしてもはずせなかった
もちろん東京
ホントは離れたくなかった
急な代役なんて無理に決まってる
役者の世界も厳しいんだね
(T_T)
あき『お母さん😃』
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