夏の日…

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7月21日 自分の心臓が動いてる 母がいないのに自分が生きてることが不思議だった 今日はお通夜 白根の葬儀場に母が居た 入りきれない位の弔問客 母の偉大さを知った たくさんの人が泣いている オレだけ涙が出てこなかった まだドッキリじゃないかと心のどこかで思ってた オレの目標は母みたいな人になること たくさんの人から慕われていつも笑顔だった母 そんな人間になりたいと思った もうじき母が火葬場へ行く 笑顔の写真がなおさら現実味を失わせる あき『お母さん』 『オレがんばるからね』 『なんか間違えた時は優しく叱りにきてね』 その後久し振りに実家に行く なんか、 ただいまーって行ったら おかえりって聞こえて来そうな気がした 仏壇に添えられる母の遺影 母はもういない
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