玉坂悠希

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4年前、小学6年になったばかりの丁度この日、クラスメイトが自殺した。 それを気に、俺は仲間から抜けた。 一緒にいると思い出してしまうから。 俺らのせいで死んでしまった事を…… 「…この季節は一番嫌いだよ」 雄二も目撃している。同じクラスだったから。 「あっ、ごめん…」 クラスメイトの死は、今でもトラウマになってる奴が多い。 俺も、雄二もその1人だった。 「気にすんな。つーか、お前は何も関係ねーんだから早く忘れろって」 「クラスメイトだったから関係あるよ。傍観者だったんだから……」 クラスメイトみんなが傍観者だ。 俺ら仲間はそいつをいじめていた。 でも、誰も止める事はしなかった。みんな見てみぬフリ。自分もいじめられるのを恐れて何も言えない。そんな奴らばかりだった。 「もうやめようぜ」 俺のその一言でその話しは終わった。
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