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それは唐突だった。
高校生活初めての日曜日、俺はまたババァに起こされた。
「悠希、起きなさい!!」
日曜なのに起こすな。
俺は布団を頭まで覆った。
「大変よ!!」
何がだ。
「大崎敬吾くん知ってるでしょ!?」
…大崎敬吾…
あの頃の仲間の1人。
「敬吾くんが昨日の夜中に…殺されたのよ」
……はぁ…!? マジで言ってんのか…!?
俺はベッドから飛び起き、ババァの元に行った。
「マジで!?」
「冗談でそんな事言う訳ないでしょ!!今大崎くんのお母さんから電話をもらって、仲良かったあんたに知らせてくれたのよ」
ババァの真剣な表情で、それが真実なんだとわかった。
「市民病院に運ばれたらしいから、あんた行ってきなさい」
「……」
俺は何も言えなかった。
敬吾が死んだなんて、信じたくなかった……
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