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一年前にある坂の上で会った男の子は、突然私に「拾って欲しい」と頼んできた。
常識的に考えたら赤の他人だけれど。
何処の馬の骨かも分からない人を拾うなんて、本来なら有り得ないけれど。
それでも、何故か心の奥底から彼のことが知りたかった。
だから私の答えは決まっていた。
「拾っても、いいですよ。」
私達の不思議な同居生活が始まる。
私は彼に住む所を、彼は私にお金では買えないものをくれた。
私は彼が大好きだった。
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