行き先には御注意を…

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新人の僕は初仕事を任され、きたいに答えようと思っていたのに寝坊してしまった… 「え~と初仕事はジゴクダニか…ジゴクダニ行きのバスはぁ……」 キョロキョロしているとこんな声が聞こえて来た。 『ジゴ…行き出発しまぁ~す』 僕はそれを聞きそのバスに駆け込んだ。 『駆け込み乗車は危険ですよぉ~』 「え?!」 そのバスはどこかがおかしかった… 内装は普通。乗客も子供から老人までいる。でも、どちらかと言うと子供が多い… それに、一様に乗っている客は顔が青ざめており、泣きそうになっていたり、ブツブツと独り言を言ったりと変な人が多かった。 その中に人器は綺麗なリンとした女性がいた…… 僕は少しの間その人を見つめていたが、その人が振り向きそうになった為急いで視線を窓の外に移した。 最初は何気なくない景色をながめていたのだが景色がおかしい事に気が付いた。 「デジャヴ?」 そう、さっきから景色が繰り返しなのだ…どんなによく見てもさっきと同じ電柱にビル、車。それに事故現場…何度も見る度に次第にハッキリ見えて来るのだ…色、車種、ナンバープレート…そして…血塗れになっている人… 「イタ!?」 顔が見えそうになった瞬間激しい頭痛に襲われた。
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