1320人が本棚に入れています
本棚に追加
「お前、俺が言ったコト聞いてたか!?」
海斗の発言と表情がどう考えても、しっかりと聞いてないように見えたのか、陸也が焦った表情で海斗に言葉を飛ばす。確かに、海斗の返しは捉え方次第でそうなる。
どうでも良いが、陸也は自分たちが付き合ってないと言っても信憑性がないのは一応、分かっているようだ。
「聞いてたよ。付き合ってないんだろ?
そして………。」
陸也の返しが面白かったのか、笑みを溢しながら、海斗が言葉を返す。
そして、最後にイヤらしく口元を緩ませながら、言葉を溢す。あえて最後まで言わないのが更にイヤらしさを増す。
「何だよ、最後の笑みは!!」
海斗の笑みが何を意味しているのか理解できないようで、先ほど以上に焦った表情で更に言葉を飛ばす。
「まあ良いじゃん。
てか、抱き締め合うのがそんなにおかしいのか?」
陸也の発言を川の流れの如く、流した後、もう一度話を戻し、皆に訊く。
海斗の質問に、呆気に取られた四人全員が寸分の狂いなく同時に頷く。
最初のコメントを投稿しよう!