1903人が本棚に入れています
本棚に追加
「ギャァァァァァア~~」
真下が連れて行かれ姿が見えなくなった頃、真下の断末魔らしき声が響いてきた。
クラスメート数人が廊下に向かって手を合わせている。
真下、迷わず成仏しろよ。
「途中でちょっとあったが、終令の続きをするぞ~」
川崎は、我関せずといった様子で終令をしれっと再開した。
「さっき言おうとしてたんだが、ジャックが今日で交換留学の期間が終わる。ジャック、みんなに挨拶を」
子豚が川崎に促され、前にゆっくりと出て行き、挨拶を始めた。
「短い期間でしたがお世話になりました。楽しく有意義な時間を過ごせました……」
子豚が猫被って何言ってんだか。
「…そして、二学期からは街で会ったら宜しくお願いします」
……はぁ?
子豚、何言ってんだ。
川崎を含むクラス全員が意味がわからずフリーズしてるし。
「二学期からボクはこの近くの学校に転校する事になりました」
「嘘だ~~!!
こんな子豚とまた顔会わせないといけないのかぁ~」
「望月、思った事がそのまま声に出てるよ」
「津田、気にするな。わざとだから」
最初のコメントを投稿しよう!