第1章 姫と下僕

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俺は、マルファス 使い魔をしている。   使い魔なので、当然主がいる訳だが、この国の姫だったりする。 シルフィーヌ・サファイア・トゥルーダム。 王家の長姫であり、また神官、容姿端麗、癒しの回復魔法は随一の使い手で、トゥルーダムの真珠…などと オキレイな二つ名を民から 言われてる が … 実際は、トゥルーダムの『 防弾ガラス 』だと思う… なぜなら ガツン、物音と共に俺の頭に何かがぶつけられた💦 「マル男❗、聞こえてるんだけど💢」 怒声と共に、ぶつけられたのは 姫の靴… 痛む後頭部をさすりつつ、靴を拾い上げ 背後を振り返る。 「姫… 流石に後ろからの不意討ちは 痛い…」 涙目で言うと 鮮やかな青い瞳を 輝かせながら 「あんたが、余計な事を言ってるからでしょ? それとも、靴ぶつけられる位じゃ 足りないわけ?やっぱり いつものように踏まれたいのかしら?」 ……
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