第1章 姫と下僕

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目の前に、巨大な門が見えてきた「西門」だ。 城を中心とした城下町は、東西南北に大きな門と、間に小さな門4つ、計8つの門がある。門の内側はマジックバリアが張ってあり、モンスターは入ってこれないが、門から一歩でも出てしまうとモンスターと遭遇してしまう。 中には、人に害なすものもいる為モンスターハンターが欠かせない。 一呼吸すると、姫は歩きだす。顔は、モンスターハンターのそれになっていた。 門をくぐり、辺りを見回す。 「どこ?」 「ギャギャー。」 気味の悪い鳴き声と共に、巨大な コウモリに似たモンスターが空から滑空してくる。 それをかわすと、風魔法を使い一気に駆け上がった。 まさか、相手も飛べると思わなかったのか 一瞬動きが止まった。それを見逃さず、両の拳をコウモリの背中に叩きこんだ。あっという間に地面に叩きつけられる。モンスターもタフだ、起き上がると飛び立ち頭から突っ込んでくる。 今度は、脳天へと踵落としが決まる。 またもや、地面に叩きつけられる。また起き上がってくるモンスターに 「いい加減、しつこいのよ💢。」 地面に降りた姫は、両手に風魔法を集中させ、カマイタチでコウモリ野郎を倒した。 これでしばらくは、西門近くには、モンスターは出ないだろう。 「思い切り殴ると、気持ちがいいわ。すっきりした♪」 ……モンスター相手に、ストレス解消。無惨な姿になったモンスターに、少しだけ同情してしまった。 口にだせば、数時間は踏まれ続けるだろう。絶対いわないぞぅ💧。 しばらくすると、モンスターの姿が崩れるように消えていく。こいつらは、倒されると消えるのだ。 消えた後には、小さな石が残る。それを拾いながら、 「さあ、すべてが終わったし。マル男、戻るわよ。」 その後、もちろんマスター特製の パフェを堪能したのであった。image=162720689.jpg
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