第1章 姫と下僕

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回収した石を、ギルドに届け西門近くのモンスター討伐を報告する。 ギルドの受付は、 「さすがですね、半日もかからず討伐するなんて。闇姫の通り名は伊達じゃないと言うことですね。」と 報酬を渡しながら言った。 ギルドの帰りに、菓子屋による。 「いらっしゃいませ。サファイアさん。」 「こんにちは、いつもの下さい。」 「はい、わかりました。」 可愛らしいエプロンを着けた店員は、いちごの飴と小さなチョコレートをビンから取り出し小さな袋にいれる。 「3Gだったよね?」と財布を取り出すと、 「サファイアさん、西門のモンスター倒してくれたと聞きました。西からは、チョコレートの原料やナッツ類が届くんです。モンスターが出たと聞いて困っていた所だったので、これはサービスです。」といつもより、多めに入った袋を渡された。 「あら、ありがとう。しかし情報早いね。私がギルドに報告したのさっきなんだけど。」 「ふふ、シンフォニアのマスターに聞きました。家の店にチョコレートを買いにきまして、サファイアさんが討伐しに行ったのを知りました。 サファイアさんのパフェを作ると言っていたので、きっとマスターはサファイアさんが あっという間にモンスターを倒してしまわれるのを知っていたのでしょうね。 チョコレートを買うとあわてて 帰っていかれましたわ。」
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